「嫌われ松子の一生」鑑賞

来月は仕事が忙しくなりそうで祝日も無いから、今月休めるうちに休もうと、今日は休暇を取り3連休に。土日はだらだらと家で過ごしたが、本日は、映画『嫌われ松子の一生』を観にいってきた。傑作「下妻物語」の中島哲也監督作品と言うことで期待して公開を待っていた作品。
チケット売り場で長時間並ぶのが嫌いなので、10:15開始だが9時前に到着して余裕でチケット購入。時間までは、朝食を食べにいったり、ドラッグストアで日用品の買い物などを済ませることで潰してから、映画館に戻ると丁度いい時間。中に入ると、公開直後だが、平日初回ということで、観客はそんなに多くなかった。混んだ映画館はあまり好きじゃないので、映画はやはり平日午前中に観るに限るなと思う。みんなが働いている時間に、映画鑑賞って、忙しく仕事している人達には悪いけど、ちょっと優雅な気分。
映画自体にもかなり満足。最初の方は、下妻のノリを無意識に期待してしまっていたせいか、こちらの作品の世界にすっとは入り込めなかったので、どうなることやらと思ったが、観ていくうちに一瞬も目が離せなくなっていく。何度か涙も出てくる(一人で観に行っていたので、なんの気兼ねもなく泣ける)。いや、別に全編感動作とかじゃなくって、むしろ、引く人も、いそうな映画なんだけどね。感動の涙とはちょっと違う質の涙だったようにも思う。
この作品、おそらく下妻ほどは、広い評価を受けられれない作品かもしれないが、僕はすごく良いと思った。自覚ある駄目人間や、不器用で人生うまく渡れてない人間に特にお薦めかもしれない(おっと、これは僕がそういう人間だって言ってるみたいなもんか)。
一応書いておくと、決して特定の人間だけに向けられた間口の狭い映画じゃなく、嫌われ松子の一生は多くの人間を引き付ける力を持った映画だと思うから、この映画が好きになった人がすべからく駄目人間や、不器用で人生うまく渡れてないっていうことはなく、ちゃんとしている人も、この映画と波長が合ったら、すごく填れると思う。多分。