「Phantom Museums: The Short Films Of The Quay Brothers」鑑賞途中経過

他所にちょっとだけ感想を書いたせいか、ここにも書いたようなつもりになっていたのですが、よくよくこれまでのブログを見返すと、最初の3本を見たことを書いた、2007-05-25 のブログ以外は、どこまで見たかすら書いていない・・・というわけで取りあえず、簡単に途中経過を。
Disc 1 収録の作品は数日前に見終えました。その全部が珠玉といってよく、短いものも含めて一本一本が濃密な世界を持っているので、その一本一本を複数回見たくなり、実際一作につき最低でも2回は観ていたので、Disc 1だけでもう何枚も見た気分でいます。
どの作品も、幻想的で、美しく、妖しく、魅惑される退廃がそこにある、この世にはない異世界が、凄いとしか言いようない完成度でフィルムの中に創造されていることに感嘆させられます。これまで作品を観てこなかったこは、本当勿体ないことをしていました。以前のビデオやDVDの画質は分からないのですが、この DVD の画質はとてもいい感じで、映像美に耽溺できるクオリティです。
複数の視点が、歪みながら入れ替わっていき、一見その視点の先々が遠くかけ離れていても、一つの世界として融和しているのは、一卵性双生児のクエイ兄弟だからこそ作り出せる、映像世界なのかも知れません。
Disc2 の方は、Quay Brothers Introduction と、Archive Interview はまだ見ていないのですが(クエイ兄弟が語る姿が見られる、これらの映像や Disc1 のコメンタリは、とても興味惹かれるのですが、僕の英語聞き取り能力だと、残念ながら、あまり理解ができない為、後回しにしています)、他は一通り鑑賞しました。やはり、Disc2 の中では、初作品で原点である、Nocturna Artificialia(邦題 人工の夜景)がよかったです。
中途半端ですが、途中経過ということで、感想はひとまずこのへんで。