非DVD化ピンキー・バイオレンス作品の視聴方法と、『女囚さそり』

ピンキー・バイオレンス作品などで、DVD化されていない映画を、観る方法として、東映チャンネルに契約して放送を待つとか、ビデオを探すという方法があるが、他に方法はないかと調べてみると、東映 おとなの映画BBと、ShowTime で、有料配信されている作品があることが分かった。
例えば、池玲子杉本美樹の「女番長」シリーズと「恐怖女子高校」シリーズの非DVD化作品では、『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』、『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』、『女番長』、『恐怖女子高校 女暴力教室』、『恐怖女子高校 不良悶絶グループ』がどちらのサイトでも配信されている*1The Pinky Violence Collection収録の『女番長ゲリラ』も配信されていた*2ShowTime のみだが、大信田礼子主演のすべ公番長シリーズも全4作が配信されていた*3
この2つのサイト、作品視聴価格はほぼ同じだが、ShowTimeは、月々294円の会費が必要。ネット配信だと画質面での妥協が必要だが、手軽に、観たくなったときいつでも観られるのは悪くはない。休会もできるようで、入会したからといって、必ずしも毎月料金を払う必要もなさそうなので、試しに、ShowTimeに入会してみた。
まずは、早速、先に挙げた作品のどれかでも観ようかと思ったのだが、未見の、梶芽衣子主演「女囚さそり」シリーズも全作配信されていることに気づく。近いうちに、DVDを購入して観ようと思っていたのだが、目の前で観られるものがあるとなると、無性に観たくなる。思わず、第一作『女囚701号 さそり』を購入して鑑賞することとなった。梶芽衣子演じる松島ナミの脱走シーンと、室田日出男ら演じる追いかける、過剰にサディスティックな看守達の緊迫した攻防からはじまり、捕まったところでタイトル、タイトルバックの中、名曲「怨み節」が流れる。この冒頭から痺れ引き込まれ、全く飽きること無い一時間半。自分を裏切り辱めた、愛していた男へ復讐するという、哀しき女の怨念の物語を、美しく気高きまま演じてしまう、梶芽衣子が素晴らしいのは勿論、これが初監督作品だとは思えぬ、才気ある伊藤俊也監督の、ところどころ、やりすぎに笑ってしまえるぐらいの、大胆な映像表現も嵌りまくってる。時代を反映したサイケさも心地よい。紛れもなく、傑作である。やっぱDVD欲しい。

女囚701号 さそり [DVD]

女囚701号 さそり [DVD]

女囚701号さそり [DVD]

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*1:2007-11-16 追記 ShowTime は、東映 おとなの映画BBから動画提供を受けている

*2:ShowTime では、18禁作品である、女番長シリーズ、恐怖女子高校シリーズなどは、入会してからアダルト視聴設定をしない限り、IE では検索すらできないのだが、なぜか Firefox ではログインしない状態でも、18禁作品が検索できて、事前に作品を見つけることができた

*3:2007-12-14 追記更新 すべ公番長は、動画提供元で、今月から自社配信を再開した、東映の映画配信サイト[http://www.movie-circus.jp/:title=Movie Circus]や、[http://charge.movies.yahoo.co.jp/onlinetheater:title=Yahoo映画オンラインシアター]などでも観られるようです。