「もっと知りたい名作の世界 指輪物語」購入

先月末に出版された新刊「シリーズ もっと知りたい名作の世界9 指輪物語」(成瀬俊一 編著 ミネルヴァ書房)を本日購入。出版前から、クウィヴィエーネンのグループで話題が出ていて、伊藤盡さんらが執筆されるということで、日本語で書かれたトールキン関連書では久しぶりに期待し出版を待っていた本です。購入したばかりで、まだ読んでいないのですが、以下に書き写した、目次を見たところ、様々なテーマの論考があって、とても面白く読めそうな本です。

目次

  • はじめに
  • I トールキン世界への道
    • 1 J・R・R・トールキン −神話作家と批評家たち (成瀬俊一)
    • 2 指輪の王と蠅の王 −『指輪物語』とその時代 (安藤聡)
      • ファンタジー黄金時代としての一九五〇年代
      • 善と悪、光と闇
      • 善と悪の相互依存
      • 黄金時代の終焉
    • 3 トールキンの言葉 −文献学的に読むトールキン作品 (伊藤盡)
  • II 『指輪物語』と象徴的表現
    • 4 『指輪物語』と根元的な悪 (青木由紀子
      • 外なる悪
      • 内なる悪の可能性
      • <対>となる人物群
      • サウロンとは誰か
    • 5 トールキンの洞窟表象 −水の洞窟と火の洞窟 (井辻朱美
      • はじめに
      • 水と火
      • 死と再生
      • 洞窟とカタストロフ体験
    • 6 庭師サムのグランド・ツアー (小野俊太郎)
      • なぜサムを重視するのか
      • サムと旅
      • 「文明」か「野蛮」か
      • 庭師から庄長へ
  • III 『指輪物語』を今どう読むか
    • 7 大シャーマンの旅の跡 (上橋菜穂子
      • シャーマンを追って洞窟の中へ
      • 物語の分裂とダイナミズム
      • 物語を紡ぎたいという思い
    • 8 リングワールドふたたび −『指輪物語』、あるいはフェミニスト・ファンタジーの起源 (小谷真理
    • 9 読んで快適な『指輪物語』は政治経済SFである (藤森かよこ)
      • 読んで快適な物語が示唆するもの
      • 有機的全体としての中つ国
      • 階級と性における民主的身分制
      • 中世と近代のキメラ
  • IV 『指輪物語』と新しい文化
  • 指輪物語』を知るために
  • 図版・写真出典一覧
  • 索 引
  • CULUMN