読書中本『出会いの国の「アリス」―ルイス・キャロル論・作品論』

去年の4月に購入して積読になっていた、楠本君恵著『出会いの国の「アリス」―ルイス・キャロル論・作品論』を読み始める。まだ冒頭程度を読んだだけだが、数多くの資料に当たられていることが伺える、詳しそうな内容で、面白く読めそう。楠本君君恵さんによる、ルイス・キャロルのアリス関係本は、『不思議の国のアリス』/『鏡の国のアリス』の日本語翻訳史と翻訳論を扱った、『翻訳の国の「アリス」―ルイス・キャロル翻訳史・翻訳論』を以前図書館で借りて読んだことがあり、過去の翻訳について丹念に掘りおこし考察してある労作で、とても良書であった。
『出会いの国の「アリス」』の章構成は以下。

  • 第一部 作家論
    • 第一章『アリス』の誕生と挿絵画家
      1. キャロルとテニエル
      2. 『パンチ』誌の挿絵画家テニエル
      3. マクミラン社の『アリス』
      4. アーサー・ラッカムとその他の挿絵画家
    • 第二章『アリス』の舞台化
      1. 『アリス』が舞台に上がるまで
      2. ヘンリー・サヴィル・クラーク
      3. アリス・オン・ステージ
  • 第二部 作品論

関連リンク出版元「未知谷」のサイト 『出会いの国の「アリス」』紹介ページ
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