Son of Kong 鑑賞

King Kong[1933年版] / Son of Kong (邦題 コングの復讐) / Mighty Joe Young (邦題 猿人ジョー・ヤング) のDVDセット、『The King Kong Collection』は、購入してから、King Kong DVD以外の2本を観ていなかったのだが、ようやく Son of Kong を今日鑑賞。1933年版キングコングと同じ年に作られた続編である。69分。

前作と比べると、一般に人気も評価も低いようで影が薄くなっている続編なので、特に期待はしないで観たのだが、意外にもと言ったらなんだが、これが結構面白かった。内容と関係なく、いい加減につけられたと思われる邦題「コングの復讐」とは裏腹に、終始人間の味方をするリトル・コングは、表情や仕種がとても愛らしく(コングに怖さがないのが映画の評価を下げている点でもあるのだろうが)、大熊などのクリーチャーとコングの格闘シーンも流石オブライエンの手によるものだけあって観ていてとても楽しい。
リトル・コングの最後のせつないシーンは、偉大な前作のコングの最後のような映画史に残る名シーンとまでは言えないだろうが、なかなかいいシーンだと思う。
それにしても前作の騒動でニューヨークに居られなくなって逃亡したあげく、懲りずにまたまた一攫千金を夢見て、髑髏島へ再上陸する、カール・デナムは相当な駄目人間だが憎めないキャラ。この人物像を掘り下げて、世界中のボンクラの共感を得られる映画としてリメイクされたら結構面白いかもしれない。カール・デナムらを助けるリトル・コングの健気な可愛さはボンクラ達の傷つきやすい心も癒してくれるだろう。

DVD は画質・音質共に良。





下はYouTubeにあった、Son of Kongの予告編。