UK盤『Alice DVD + Blu-ray』収録1903年版アリスの画質が凄い

BFI盤のシュヴァンクマイエル「アリス」Blu-ray+DVD セットは特典映像として、ルイス・キャロル「アリス」に関係する興味深い短編映像が複数収録されています。
その中で純粋にルイス・キャロル「アリス」の映像化作品は、世界最初のアリス映画である、1903年版「不思議の国のアリス」なのですが、Blu-ray / DVD で観る、BFIリストアの本作の画質が、このBlu-ray / DVDでのシュヴァンクマイエル「アリス」同様に感動物の画質でした。100年以上前の、傷み激しく失われた部分もある(12分あったオリジナルのうち8分程度が現存しているそうです)フィルムをここまで修復したことに対する感動です。
マスターはYouTubeにもBFIがアップし英米の1966年版「アリス」DVDにも収録されている

と同じでしょうし、このYouTubeのストリーム再生で観れれます。YouTubeで観てもそんじょそこらの1903年アリス映像と比べれば画質いいのでしょうが、ストリーム再生で観るのと、Blu-ray / DVD で観るのでは全く違う体験でした(1966年版DVDは持ってないのでそちら収録では未見)。YouTube再生では分からない、1903年版「不思議の国のアリス」BFIリストアの真の実力体験です。
↓はBlu-ray キャプチャー環境を持っていないのでPAL DVDの方で、キャプチャーした画像です。

このキャプチャー画像だけ見てもどこが高画質なのかよく分からないかもしれませんが、他の1903年版アリス映像、例えば、http://www.alz.jp/221b/archives/000679.html
でAVIファイルがダウンロードできる日本語字幕付きの1903年版アリスと比較すれば、BFIのリストア版がどれぐらい凄いか分かるのではないでしょうか。日本語字幕付きでは見えない、キャラクターの表情、アリスが開けた扉以外の壁の扉などの背景、文字等が、とてもはっきり見えて感動します。
WHDジャパンが出しているDVD収録の1903年版アリスは未見なのでそちらと比べたらどうかは気になりますが、今見られる1903年版アリスでは、BFI盤シュヴァンクマイエル「アリス」収録のものは、おそらく最高峰の画質でベストな映像ではないでしょうか。

不思議の国のアリス 1903-1915 [DVD]

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↓は1966年版アリスの北米盤