「ファーザー・クリスマス―サンタ・クロースからの手紙」について追記

1999年版原書と比べて、2004年版の邦訳「ファーザー・クリスマス―サンタ・クロースからの手紙」をもう少し詳しく見てみました。やはり、封筒の部分は複数が本文頁より省かれています。封筒も凝ってあって見て楽しめるものが多いので、それらが大きく見られる1999年版と比べると残念な点です。手紙の文章を活字にしてあるところや、大きな絵の収録は特に差はなさそうです(絵や写しの大きさの違いなどはありますが)。活字ではなく、実際の手紙の写しは若干差があり、1999年版 p.43 にある 1928年の、'Boxing Day' から始まる細長い写しと、1999年版 p.61/62 にある、1931年10/31 の手紙の出だし部分の写しと、薄い鉛筆らしきいもので書かれたサンタクロースが、「ファーザー・クリスマス―サンタ・クロースからの手紙」には見当たりません。いずれの写しも、文章自体は活字部分にありますので、内容は1999年版と同じように読めます。逆に、「ファーザー・クリスマス―サンタ・クロースからの手紙」 p.87 の1937年クリスマスの手紙の終わり部分の写しは、1999年版では見当たりません。小さな絵では、1938年クリスマスの手紙の、活字部分の右にある小さな絵の一部が、「ファーザー・クリスマス―サンタ・クロースからの手紙」では見当たりませんでした。
(さらなる追記・・・後日、2004年版原書もコレクションしたのですが、評論社の「ファーザー・クリスマス―サンタ・クロースからの手紙」は、やはり判型もレイアウトも2004年版原書に忠実な全訳でした。但し、一頁だけ目立つ差異があり、p.86の、邦訳では 1937年の手紙の複写がレイアウトされている頁が、原書では封筒の複写がレイアウトされています。この違いは、邦訳の方がいいですね。)