Yojimbo & Sanjuro - Criterion Collection 鑑賞

Yojimbo & Sanjuro - Two Films By Akira Kurosawa - Criterion Collection (1963)
クライテリオン版「用心棒」「椿三十郎」を土日で鑑賞。
「用心棒」「椿三十郎」、同じく三船=三十郎を主人公にし、その強烈で魅力的な個性による繋がりを保ちつつも、方やハードボイルドとウェスタンを時代劇に持ち込み、方やコミカルな娯楽要素を強めて、趣が違う2作品に仕上がっており、それぞれに独立した面白みがあり、黒澤監督の一本一本の作品を安易に創らないという志高い姿勢を感じる。
この二本に優劣をつけるとすると、僕自身の、好みでいえば「用心棒」に傾き軍配があがるのだが、鮮烈な第一作の亡霊にふり廻されることなく、上質な娯楽活劇となった「椿三十郎」は、黒澤明の天才性を如実に現す作品ではないか。そういう意味では、こちらを高く評価したくもなる。甲乙つけがたい傑作2本。