『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』鑑賞

DVDで『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』の本編を鑑賞しました。重いテーマを持つ2部作を、続けてみたのは、連休最後の日にはちょっとヘビーでしたが、どちらも目を離せなくなる作品でした。
戦争の真実を描こうとすることと、映画として物語としての完成度が高いものを作ることを、高い次元で両立させるのはとても難しいことだと思います。力のある監督でないとできないことでしょう。それに加えて、置かれた状況も文化も違う2国の視点から描くという、これもまた難しいであろうことにも取り組み、その結果、日本の観客からも、アメリカの観客からも評価される作品を作り上げた、クリント・イーストウッドは、素直に賞賛したくなります。
鑑賞後、硫黄島の悲惨な戦闘についての史実を知り、そこにあった愚かさと尊さにもっと目を向けるべきだと考えさせられました。硫黄島の戦いと硫黄島の星条旗について、僕はほとんど知識を持っていないので、どこまでこの映画が史実を正確に語っているのかは分かりませんし、この映画から分かることだけを鵜呑みにするつもりはないのですが、少なくとも、この映画には、映し出される物語を絵空事には見せない、映画として物語としての、力があったからこそ、そう考えさせられたのだと思います。
時間ができれば、硫黄島の戦いについて書かれた、本なども読んでみたいと思います。映画は、戦闘の酷い部分を、日米の視点から、とても公平に描いていると思いますが、現実はもっと醜い部分が両国ともに戦闘の中には、きっとあったのだろうと思います。

父親たちの星条旗 (特別版) [DVD]

硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版) [DVD]