イメージ・フォーラム 特集「キューブリックの大いなる遺産」

昼休みに、大阪堂島のジュンク堂の映画本コーナーを物色していて、1999年に出たキューブリック追悼特集の雑誌バックナンバーが置いてあるのに気づく。100頁ほどのやや薄めの雑誌ですが、特集内容は充実していて、時計じかけのオレンジ公開当時のキューブリックのインタビューやら、1960年頃のキューブリック自身による映画論エッセイなどが収録されており、もちろん購入。イメージフォーラム/ダゲレオ出版サイトを覗くと、書籍一覧に写真があるので、
http://www.imageforum.co.jp/daguerreo/book.html
注文すればまだ在庫があるのかもしれません。キューブリックファンなら、これ買いですよ。といいつつ、まだインタビューもエッセイも読んでいなかったりするのですが、実現することはなかった、キューブリックによるA.I.の原作・脚本で、キューブリックと一時期仕事をした、SF作家 ブライアン・オールディスの追悼文は、真っ先に読みました。
藤田雅矢氏のサイトにある、入江敦彦氏による、裏インタビュー『ブライアン W オールディス インタビュー』を読んで以来、ブライアン・オールディスとキューブリックとの共同作業については、すごく興味があったものですから。
キューブリックとは喧嘩別れをすることになった、ブライアン・オールディスは、そのことについては、愚痴や皮肉も交えつつ、しかしながら、その才能を愛し、キューブリックを理解していたことが伺え、感傷的なものではないのですが、とてもいい追悼文でした。