「女番長ゲリラ」にカシアス内藤

The Pinky Violence Collection は、鈴木則文監督、杉本美樹主演の2本『恐怖女子高校 暴行リンチ教室』、『女番長ゲリラ』 と、山口和彦監督、大信田礼子主演『ずべ公番長 ざんげの値打もない』まで鑑賞し、期待通り、何れの作品も、楽しませてもらっている。各作品の感想は、残る『前科おんな 殺し節』を鑑賞後、後日書くつもり(予定)だが、余談を少し。
『女番長ゲリラ』を観ていると、現役時代のカシアス内藤が、カメオ的にゲスト出演しているのは、思いがけなくて、「カシアス内藤だ!」と、心の中で、テンションがあがった。彼の現役時代、僕は幼かったし、その実際の姿は全く記憶にないのだが、沢木耕太郎の、ノンフィクション『敗れざる者たち - クレイになれなかった男』と『一瞬の夏』の主人公として描かれたカシアス内藤は、10代の頃から好きな本だったから、深く刻み込まれている。映画では、杉本美樹の恋人である駆け出し若手ボクサーの先輩としての出演で、スパーリングシーンも出てくる。この映画が公開されたのは、1972年8月のようだから、2月の輪島功一とのノンタイトル戦で、壮絶な打ち合いの末敗れた後の、半年の間に、撮影されたってことだなぁ。カシアス内藤の、映画出演は、ネット上の映画データーを調べた限りでは、これ一本だけだった。


下の Youtube 動画は、映画公開半年前に行われた、輪島功一vsカシアス内藤戦の映像。 Youtubeの動画説明では、1971年2月 ノンタイトル戦となっているが、1972年2月の間違いだろう。

敗れざる者たち (文春文庫)

敗れざる者たち (文春文庫)

一瞬の夏 (上) (新潮文庫)

一瞬の夏 (上) (新潮文庫)

一瞬の夏 (下) (新潮文庫)

一瞬の夏 (下) (新潮文庫)