『ずべ公番長 ざんげの値打もない』予告編

昨日、妖艶毒婦伝の予告編を紹介しましたが、YouTube には、山口和彦監督、大信田礼子主演『ずべ公番長 ざんげの値打もない』の予告編もありました。

『ずべ公番長 ざんげの値打もない』は、The Pinky Violence Collection のDVD中で、唯一の非成人映画*1ということもあり、他とは毛色が違う作品でした。お色気度やバイオレンス度は控え目ですが、人情物語度は、かなり増量。
赤城学園という女性鑑別所らしきところから物語は、はじまります。ピンキー・バイオレンスな女囚ものなら、ここで、主人公大信田礼子演ずる、リカへの、リンチやら、リカと誰かの大げんかや死闘やらがありそうですが、赤城学園では、みんなで健さんの映画を観たり、野球をしたり、大浴場に入ったり、かなり、ほのぼのムード。ほのぼのじゃないのは、一人だけ、協調性もなく、面会に来た親父さんにも会おうとしない、何か事情がありそうな、片山由美子演じる、みどりという娘が出てくることぐらい。
やがて赤城学園を出たリカは、みどりの親父さんを訪ねていき、そこの自動車工場で働き出します。そして、借金まみれのヒモ男とつきあったりして、すっかりやさぐれてしまった、みどりと、親父さんを仲直りさせようと、リカは、おせっかいをやいたり、病気で働けない愛する一緒に暮らす男の為、裸を撮影させるいかがわしい商売までやってる、賀川雪絵演じる、赤城学園の仲間マリの幸せの為に、おせっかいをやいたり、親父さんが、みどりとヒモ男の為に背負わされた借金問題に首突っ込んだり、ふとしたことで知り合った渡瀬恒彦と喧嘩したり、渡瀬恒彦にぽっとしたりしながら、物語は進んでいきます。
詳しい感想は、また後日書きますが(そればっかり言ってるなぁ)、親子の情や女同士の友情シーンやら、たこ八郎やら、やくざ皆殺しやらあって、すごくいかした映画で、このシリーズにも嵌ってしまいそう。主演の、大信田礼子さんは、綺麗という感じではないのですが、すごくチャーミングで、当時人気があったのがなぜか、映画を観るとよく分かりました。
尚、『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』によると、ずべ公番長シリーズは、不良番長シリーズの女性版らしいのですが、不良番長シリーズを、まだ見たことがないので、どこまでコンセプトが似ているのかは分かりません。

東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム

東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム

*1:2007-11-16追記 『ずべ公番長 ざんげの値打もない』が、The Pinky Violence Collection のDVDの中で、唯一の非成人映画と書いたが、他にも成人指定じゃない作品あるかも。当時の成人指定の基準いまいち分からない。