米で60年代の日活映画上映イベント、Outcast Cinema

【Yahoo!ニュース】アニメやクロサワだけじゃない!日活60年代映画が米で好評
アメリカで、「狂熱の季節」「拳銃は俺のパスポート」「野獣のように見えて」「無頼より 大幹部」「虹の流れ星」などの、60年代日活映画の上映イベントが行われているというニュース。60年代日活映画は、あまり観たことがないのだが、面白い作品がいろいろありそう。

ハリウッドを華やかに横切るハリウッド・ブルバードに面したエジプシャン・シアターで、4月25日(金)から27日(日)までの3日間、日活の60年代の映画が上映されるイベント「Golden Age of Nikkatsu action library series 上映会」が行われた。
このイベントを運営するのは、アウトキャスト・シネマのマーク・ウォルコウ氏。日本映画やアジア映画を広く北米に知らせる第一人者として、積極的に活動している。そんなウォルコウ氏が今回、日活の60年代を中心とした作品を引っさげての上映イベントを全米の主要都市で行っていくという。
日本映画に魅せられたウォルコウ氏は、その魅力について「有名な小説をもとにした脚本に有名な俳優を起用し、莫大なお金をかけてスタジオ映画にするのは簡単だよ。それよりも、低予算で限られた時間のなかでいかに工夫して、いかに観客を楽しませるかに努力している作品にこそ心惹かれるんだ」と語る。「それに日本映画には、アート映画と娯楽映画の絶妙なバランスが実に上手く表れている」と映画大国アメリカに見る一面性と比較する。

「低予算で限られた時間のなかでいかに工夫して、いかに観客を楽しませるかに努力している作品」ということろで、60年代映画ではなく、これから公開される映画だが「片腕マシンガール」と「東京残酷警察」が頭に浮かぶ。どちらも、また未公開だし観てはいないが、予告編や関係者の発言などを観てそれが伝わってくる。
記事で、紹介されている、北米での日本映画の伝道者、Outcast CinemaMark Walkow さんは、昨年リリースされて話題になった、石井輝男監督『恐怖奇形人間』のDVDプロデュースをした人物だ。先日の日記に書いた『女番長』(Girl Boss Revenge)や、今度出る 『忘八武士道』、『堕靡泥の星 美少女狩り』US盤での鈴木則文監督インタビューやコメンタリ、ひし美ゆり子インタビュー、杉作J太郎中野貴雄コメンタリなどの実現も、Outcast Cinema / Mark Walkow 氏が中心となっていたようだ。素晴らしい仕事ばかりで、各US盤DVDを魅力的なものにしている。

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