『ラジオ・デイズ』
ウディ・アレン監督作品。劇場では観ていないけれど、20代始め頃にビデオで観て好きになった映画。久しぶりに、今度はDVDで観たいなと思って、US盤 DVDでも買おうかなと考えていたところ*1、200円で中古ビデオが売っているのを見つけて先日購入。US盤 DVD 買うとしても、日本語字幕でももう一度観ておきたかったから丁度よかった。今日鑑賞。
舞台は、1940年代、第二次世界大戦前中のアメリカで、ウディ・アレンは少年時代の回想者としてナレーションとしてのみ登場する。ウディ・アレンの実際の少年時代を思わせる、少年ジョーとその家族達と、黄金時代のラジオの中の人々の細かなエピソードを積み重ねた作品で、特に大きな事件があるわけでもなく、どのエピソードも語られすぎることはなく、抑制効かせ淡々と、郷愁を誘うスタンダード・ジャズナンバーとともに、映画は進む。おそらく、ウディ・アレン作品の中では特別人気のある作品でもないだろうし、評価もまちまちでしょうが、丁度観た時期が、本当の意味でノスタルジックな思い出などまだ持ててはいない年齢で、その持ってない物に対する憧れのようなものもあったからか、凄く心に残った作品です。僕に限らず、珍しくはないことだと思いますが、10代、20代の頃は、自分の体験にはない、旧い時代を疑似体験できるものに強く惹かれることがよくありました。30代後半となった今観ると、20代始め頃観たのとは、また違った感じ方で観ましたが、やはり、この映画好きです。US DVDもそのうち注文しよう。サントラも欲しいかも。
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*1:ちなみに、日本盤DVDはユニバーサルから2004年に再発されたのが最後に、廃盤になったままのようです