SR-G10001購入

携帯電子辞書が好きで、これまで5台買ってきたが、最後に購入したのは、6年半前、当時発売されたばかりの、SII フラグシップで英語コンテンツ充実の SR-G10000。電子辞書としては高価な買い物だったが、この機種で電子辞書購入を打ち止めにするつもりであった。僕の英語力じゃ全く使いこなせそうもない、贅沢な上級者向け英語系辞書の数々が潤沢な上、国語系辞書も充分すぎるほど搭載されており、当時先進的な高詳細VGA画面での視認性もとても気に入り、壊れるまで買い換える必要はないだろうと思っていた。実際、その後、これまで新しい機種に手を出すことはなかった。しかし、G10000の後継機種でブラッシュアップされた SR-G10001 が、発売から4年経ち、随分と値段落ちているのをヨドバシカメラで見かけて、衝動購入してしまった。

SR-G10001の値落ちは、さらに後継の DF-X10000 が今年発売されたからだろう。

DF-X10000は、収録コンテツはより凄みと利便性を増し、機能・性能は、液晶のカラー化・タッチパネル化や、無線LAN搭載、インターネット対応etc ゴージャス化している。しかし、その為、重量が重くなったりバッテリーの持ちも悪くなっているので、携帯性・機動性などは、4年前発売機種でも SR-G10001 にアドバンテーを感じる。値段が安いからというだけでなく、僕には、G10001の方が魅力的であった為、購入を決めた。

以下は、以前に書いた、mixi 日記より転載。僕が、携帯電子辞書を愛用するようになった理由などを書いている。その3(SR-E10000)、その4(SR-E8500)も書くつもりだったが、面倒になったのと、自分の英語力では中途半端なレビューになりそうなので止めて、続かなかった。

素晴らしきかな電子辞書(その1 SR-9200) 2006年05月24日
携帯型の電子辞書を常用していて、自宅・電車の中・職場 etc いつでもどこでもなくてはならない存在となっています。軽量で電池の持ちもよく、気軽に持ち運べて、さくさくひけるので、とても重宝する存在です。これまで4台の愛すべき電子辞書 SR-9200 / SR-T7100 / SR-E10000 / SR-E8500 を買い、今はSR-E10000と、SR-E8500 を、併用して愛用しています。MIXI 初日記となるのですが、何日かに分けて、その大好物な電子辞書について、だらだらと書いてみたいと思います。
僕が、携帯電子辞書を使い始めたのは、2002年にトールキン作品の原書に手を出し始めた際で、その当時は、貧困な英語力に比例して辞書の手持ちがとても少なくて、トールキン作品原書用には、PCに入れて愛用していた電子版ランダムハウス英和がほとんど唯一の頼みの綱となっていました。そこで収録語数の多いリーダーズ英和の電子版が欲しくなり、ついでに広辞苑の電子版も欲しいなと思っていたのですが、両方揃えると結構な値段になります。ならば、一層のこと、ちょっと興味のあった携帯型の電子辞書を買ってみたらどうだろう、そのリーダーズ広辞苑、さらに、漢和辞典や、僕の英語力では使いこなせそうもないものの何だか憧れる英英辞典まで入っている機種があってまさにうってつけだし、しかも持ち運びにも便利だから、電車の中でも、ベッドに寝っ転がりながらでも、辞書をさくっと引けそうだというわけで、SEIKOインスメンツル(SII)のSR-9200という機種に白羽の矢を立てました。この機種、リーダーズ、The Concise Oxford Dictionary、広辞苑 etc 搭載で、当時の電子辞書としては強力なコンテンツでした。その分、値段も結構しましたが、それだけの辞書を紙版等で買うことを考えればコストパフォーマンスとしては良かったですし、思い切って購入しました。
使ってみると、これが思っていた以上に便利で、使い勝手が良くて、もう紙とPC用の辞書だけの世界には2度と戻りたくなくなるほど気に入りました。分厚い紙辞書を本棚から出し捲ったり、時間のかかるPC起動を経ないといけないこともあるPC用電子版辞書の利用とは違い、思い立ったらいつだってぱっと蓋を開いて電源ONで即引けるし、他辞書や他項目への移動がすいすい楽楽、成句検索やスペルチェックなど便利な機能も搭載していて、辞書をそれまでより気軽に引けるようになり、英語の辞書だけでなく、広辞苑や漢和辞典を引くことも多くなりました。それまでよっぽどのことがない限り多少読めなかったり意味が分からない言葉でも日本語や漢字は、前後の文脈で類推して辞書は最後の手段としていましたが、電子辞書だとそういう抵抗がほとんどないのです。
SR-9200は、今の最新機種から見ると処理速度やコンテンツが全然見劣りしますけれど、当時はそれでも大大満足でしたし、名機種と呼んでいいと思える時代を先取りしていた機種でしたので(今でこそ当たり前のリーダーズのような大英和+CODのようなネイティブ英英の搭載は当時珍しくて画期的だったはずです)去年まで3年間愛用していました。(つづく)

素晴らしきかな電子辞書(その2 SR-T7100)2006年05月28日
SR-9200を買ってから、丁度3年たった昨年5月に、SIISR-T7100という機種を購入しました。
再び、 SII の製品を購入したのは、SR-9200に長く馴染んでいたこともありますが、他社と客観的に比較してみても、英語コンテンツの選択のセンスとバランスの良さであるとか、操作性と検索性能などが優れているように思っているからです。液晶の解像度など他社の一部製品に見劣りする部分もあるのですが、僕が携帯型電子辞書で重視する項目で選んだところ、自然とSII製品になったわけです。

今回はそのT7100について書こうと思うのですが、その前置きとして、もう暫くSR-9200の話におつきあい下さい。

SR-9200は、英和として『リーダーズ』、英英『The Concise Oxford Dictionary 10th』(COD)、シソーラス(類語辞書) 『The Concise Oxford Thesaurus』(COT)と語数の多い辞書群と搭載していましたし、当時は珍しかったリアルタイム検索でのプレビュー機能や、ワイルドカード検索なども使え、今でも実用に全然耐えうるような機種でした。だから、3年も愛用できたのだと思います。ただ、購入時に迷った点も実はありました。語数の多い英和・英英はリーディングの強い武器になりますが、その反面、語法や文法解説、例文の数などが少なくなるので、学習やライティング用途には、例文や語法の解説などが手厚い学習向け英和の方が、語数で劣っていても役に立ちます。学習英和も欲しかったので、SR-9200購入時ジーニアス搭載機種なども気にかかりました。英英も COD は、学習英英に載っていないような語まで調べられて良かったのですが、学習英英のように語彙数の制限などはありませんから英語力の低い僕には優しいとは言えません。

こういった辞書の性格などについては、『Sekky's Website 辞書関係コンテンツ』 http://sekky.tripod.com/jisho.html の 『電子辞書のコンテンツ,どこが違う?』 http://sekky.tripod.com/jishocontents.html (NEW!) 2006年度版 英語の辞書へのアプローチ(暫定版)http://sekky.tripod.com/dic2006.pdf などに詳しく書いてあります(ここはSR-9200購入前に知ったサイトで、電子辞書と英語の辞書全般についてとても役立つ情報が詰まっていて素晴らしいサイトです)。

当時は、一台の電子辞書で多くの用途を求めることはできませんでしたし、購入の一番の目的がトールキンの原書を読むことでしたから、リーディング用途に強い SR-9200を選び、学習英和や英英は書籍版を買いそちらでカバーすることになりました。その一番の目的に取ってはとても満足のゆく機種で、前回の日記にも書いたように、当初の目的以外にも役に立ち、選択は正解でした。

しかしながら、電子辞書の世界は3年の間に、コンテンツの充実度と使い勝手など、とても進化していて、リーディング、学習、ライティングと英語での多目的をカバーする電子辞書も登場していました。酷使したせいか、SR-9200は液晶も草臥れてきていましたし、最新の電子辞書の性能の充実ぶりにも惹かれ、そろそろ新しい電子辞書の買い時かと思い、冒頭にも書いたように、その時点での SII の最上位機種でもっとも英語コンテンツが充実していた SR-T7100 を購入することにしました。

T7100で、SR-9200にはなかった英語系コンテンツには、『リーダーズ』を補遺する『リーダーズ・プラス』、そして大辞典ながら語法・用例の記載が充実していて学習やライティング用途にも使える『ジーニアス英和大辞典』、学習者向け英英のOALD、英語の単語同士の慣用的なつながりコロケーション(連語)の辞典には『英和活用大辞典』と『Oxford Collocations Dictionary』、TOEIC用コンテンツの3冊があり、学習、ライティング、リーディングなど多方面で使えます。この充実した英語系コンテンツは魅力充分で、物足りないのは、CODのような語数の多い英英が収録されていないことぐらいでしたから、今回は特に迷うことなく購入できました。

実際に使い出してみて、例文一括検索や単語帳機能といったSR-9200にはなかった便利な機能の存在など、操作性・機能性はすごく向上していましたし、コンテンツも使い出のあるものばかりで(マイペディアなども気に入りました)、とても満足し、やっぱり携帯型電子辞書はいいなぁ、当分の間は愛用できる機種が買えたななどと、T7100購入当初は思っていました。
しかし、その目論見とT7100への愛着は、購入してから1ヶ月も立たないうちに発売された、物凄い新機種の存在により揺らぐことになります。その新機種はSR-E10000といいました(つづく)

辞書からはじめる英語学習

辞書からはじめる英語学習