映画監督 スタンリー・キューブリック
最近、読んでいる本。
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ルイスのクレジット固辞には、トランボのプロフェッショナリズムへの敬意もこめられていたと思われるのだが、その点に思いを致すこともなく図々しくクレジットを自分のものにしようとしたキューブリックの態度に不快感を隠せなかったカーク・ダグラスは
という随分キューブリックに手厳しい一節がある。レッドパージ・ハリウッドでは、これでキューブリックについての記述自体終わりであり、特にフォローもないので、これではあんまりだと、読んで逆にキューブリックへの同情心が湧いてしまった。
ちなみに、その、カーク・ダグラス自伝を本棚から引っ張り出してみたところ、こちらではこのエピソードに続けて、
スタンリーは誰にもひけを取らない。ずば抜けた名監督だ。
と書かれていたり、
才能のある者、必ずしも人間的にはすぐれているとは限らない。(略)スタンリー・キューブリックは才能あるくそったれだ。
とフォローと言えるかどうかはともかく、才能は認め讃する言葉があった。
とにもかくにも、レッドパージ・ハリウッドをきっかけに、これまで、多少の断片的なエピソードぐらいしか知らなかった、キューブリックについての興味が湧いてきてしまい、評伝を読み始めたわけである。また、初見だったり再見だったりするキューブリック作品鑑賞も合わせてはじめた。
まずは、「スパルタカス」から始めて「ロリータ」「博士の異常な愛情」と、「スパルタカス」以降を制作順に観ていっている。
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